映画・テレビ

悪役レスラー列伝

夜10:25~10:50はNHK教育テレビ「知るを楽しむ」だ。ここのところ月曜は島田雅彦氏がオペラを語っているし、木曜は「大江戸グルメ考」をやってる。しかし今月は何と言っても火曜だ。「愛しの悪役レスラーたち  昭和裏街道ブルース」。初回の「グレート東郷」からしてぞくぞくしてしまったが、2回目の「フレッド・ブラッシー」もよく、今夜の「アンドレ・ザ・ジャイアント」はただただうなるだけであった。異形・結界、というキーワードが生きていた。アンドレの真の姿はおぼろげながら知ってはいたが、ドキュメンタリー作家・森達也氏の語りが実に素晴らしく、説得力と愛情に満ちていて、25分が短かすぎる。NHKの取材(データ集め)もよくできていて、定宿にしていたTue_detail_photo 京王プラザホテルの従業員のインタビュー、アンドレの唯一の安住の地・ノースカロライナの牧場の共同経営者の語りが入っていた。前回はブラッシー夫人(日本人!)だったが、今回も「いい仕事してるなあ」であった。
それにしても、アンドレの唯一の遺言が「火葬にすること」だったとは・・・・彼は46歳で急死した。46歳以前から彼はそういう遺言を用意していたのだ。次回はいよいよ最終回「大木金太郎」だ。

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歩いても 歩いても

Photo 映画「歩いても 歩いても」を新宿で見ました。
しばらく前から世評が高く、「花よりもなお」は見ていないので「誰も知らない」以来の是枝監督作品、楽しみにしていました。
友人が前日前売り券を購入してくれ、今朝9時過ぎに武蔵野館に行ってみると、整理券待ちの行列が階段までぐるぐるぐるぐる。2回目の上映後に「舞台挨拶」があるのです。はたして舞台挨拶回をゲットできるのか? だめなら初回でいいよね・・・と相談。結局、59と60番で、舞台挨拶の回がとれました(「西の魔女が死んだ」を購入している人もけっこういたみたい)。
 12時半までに来館すればいいとのことで、いったん友人宅に戻り、仮眠して、早めのランチをかきこんで、再び新宿へ。右よりの座席ではありましたが、2列目に座りました。

 映画は・・・よかったです。主役たちはもちろんのこと、子役、端役まで。笑いが漏れたり、慄然としたり、美しさを堪能したり。舞台となる家がいい、子供たちだけのシーンがなぜかよい、「あつしくん」が普通の少年なのにどうしてかくもかわいいのか。
 どこにもある家族の姿を客観的に見たら「こんな」なのだろうか。もしそうなら、この世はおもしろすぎる。
 次に自分が実家に帰るのは、おそらく8月になるだろう。実家には、父と母、弟夫妻、彼らの子供が男女2人。そしてそんな時に、もう一人の弟一家がやってくる(またはこちらから出向く)。弟一家は娘3人の5人家族だ。これだけで12人!僕が結婚して子供でもいたら収集がつかなくなる。やはりこういうことで(どういうことで?)よかったんでしょう。この映画の様々なシーンを思い出しながら、里帰りしてみよう。

 上映後、是枝監督、阿部寛、夏川結衣、田中祥平(あつしくん) の挨拶。阿部さんは映画より濃く、夏川さんは映画より小顔に、田中君は映画よりやせて 見えました。阿部ちゃん、ほんとにあの「低音」でしゃべるのね(当たり前)。すてきなひとときでした。
 友人は直前に誘ったのですが、どちらからともなく「行ってよかったね」と声が出ました。

 デパ地下でお弁当とサラダを買って帰宅。昭和歌謡曲のCDを買ってみたくなった。
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月の最後 年度の最後 

こついに来てしまった3月31日。2007年度が終わっちゃう・・・・明日からは激動&(たぶん)激務の08年度だ・・・もういや・・・今日でお別れの人たちとお話するものの、片付けやらなにやらで忙しそうだった。1年間だけのつきあいだった。もっと同じ職場でいたかったなあ・・・

週末は、友人の誕生祝い。タイ料理をおごりました。おされでキレイな店(何と世界チェーンだそうな)だけど、その分高い・・・。飲み物、生春巻き、トムヤムクン、カレー、デザート。まずまず美味しかった。唐辛子入りのアイスって初めてだ・・・2人で7000円余。これから2日余りはとにかく自由だ!という気持ちが、食事中微妙な躁感覚をもたらしていた。

土日、お花見をする計画もあったけれど、寒さで立ち消えました・・・

先週、映画「死神の精度」を見た。
原作を読んでいなかったら、かなり楽しめたと思う。今をときめく伊坂幸太郎の原作が良すぎた・・・あとになって考えると、適役だと思っていた金城武くんが意外にも展開のブレーキになっていたようだ。原作の鮮やかな切れ味が鈍ってしまった感じ。金城君の七変化はなかなか楽しいし、かっこいいんだけど。
CGの使い方もなんだかな・・・。ひまわりは出さなくてもよかったんじゃないかい?ロボットも・・・あえて未来感をださなくてもよかったのに。ニュースの「2度目のワールドカップ」だけにしておいたほうがかっこいいかも。
全体に、映画よりもテレビドラマを見ている感じがしていた。映画・映像はそう簡単なものではない、ということでしょうか。
同じ伊坂原作では、「アヒルと鴨のコインロッカー」は映画の方が面白いと思った。なのにどちらも、先に映画を見た方がいい、と思える。どういうことなんだろうか・・・謎。

エンディングの藤木一恵の歌声が意外に耳に残っている。
エンディングの歌は(特に日本映画では)ないほうがいいことが多いのだが。
この曲はいい「ミュージック」なのかもしれない。

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ガチ☆ボーイ

映画「ガチ☆ボーイ」を友人と見てきました。
場所は、新宿の「バルト9」。初めてのハコです。昨年オープンした新宿のシネコン第1号。
友人のシャツやらパンツやらなにやらもろもろの買い物に付き合ったあとに到着。
丸井シティの高層階になっているとのこと。エレベーターはなかなか来ないので
店内見物を兼ねてエスカレーターに乗ったらけっこう時間がかかってしまいました。
休日の午後ということでチケット売り場には長蛇の列。
しかしネットで予約しておいたのですぐに発券できました。
発券に時間がかかって目当ての映画を見られなかった人のブログをあとで見ました。
ここではできるだけネット予約(3日前から)をしておくのがいいでしょう。
こんなに混雑している映画館は初めて。
(いくらか狭苦しい感じがするかも)

「ガチ☆ボーイ」はもっとも小さなハコでの上映でした。しかし客はぎっしり。
後ろから2列目の座席でも、スクリーンはかなり大きく見えました。
映画は・・・なかなかよいです。しっかりとまっとうに作られています。
「病気」や「親子」で過度に泣かせようとしていない。
春休みが近づいて、お子様映画モードになってきたので、早めに見ることをおすすめします(つうか、こういう映画も子供は見てほしい。子供だからと言って、ファンタジーやアニメばかりじゃありますまい)。
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ある映画館の閉館

強風が吹き荒れてました。
昼過ぎに、HIVの検査に行ってきました。
特に心当たりがあるわけではないですが、以前から一度は行っておかなきゃと思っていました。ただ場所と要領がわからない。先月ふと思い出して検索してみたところ、平日実施だったり結果が数日後にわかるところが多い中で、地元で日曜実施&即日判定をしていることがわかり、今日行ってきたわけです。
場所は専門学校のビル内。
けっこう多くの人がいて、場所を間違えたかと思ったぐらい。
数人いるかいないかと思っていたので。
名前を告げることもなく、注意事項を読んで受け付け番号のついた紙をもらい、椅子にすわって採血を待つ。番号は35番。50人で終了なので危ないところでした。
周囲はほとんど男性、20代。隣の人が30代で外国人らしい女性と一緒に来ていました。
待ち時間はほどほどにかかりましたが、採血はすぐ終了。
教室で1時間ほど待機(判定予定時間までは外出自由)。
後ろの座席の男女が同業者らしかった。
番号を呼ばれて隣の部屋へ。
たぶん医師らしい女性の前に座り、自分の番号の封筒を渡され自分で開ける。
心当たりはないですが、さすがにどきどきします。
・・・・
「陰性」を○が囲っていました。
もう一つは「判定保留」です。
この即日判定検査は、陰性にはシビアなものなので、まったく心配ないとのこと。
陰性でない場合はさらに検査が必要らしいです。
若者がたくさん受診に来ていたのは、まずはいいことでしょう。

検査終了後、きょうで閉館する映画館に。
「ニューシネマパラダイス」を18年ぶりに見ました。
あの頃はそれほど映画を見ていたわけではありませんでしたが
珍しくこの作品は同僚に誘われて土曜の午後銀座に出て見ました。
(当時は土曜半ドンだった・・・ 今から思うととてつもなく平和な時代だったような気がしてしまう。少なくとも未来をそれほど心配していなかったような)。
のちにふと思い出してサウンドトラックCDも買いました。
fine のロゴのあと、ぱらぱらと拍手がありました。

鑑賞後、帰宅する予定でしたが、ついつい最後の上映作
「オリヲン座からの招待状」を見てしまいました。
京都の小さな映画館が閉館するところから始まる映画。
宮沢りえ、加瀬亮 がかもしだす世界はよいですね。ただ
シナリオ上の難点は、鋭く見ていないボクにも感じられました。
映画斜陽はスキャンダルが原因ではないし
家庭にめぐまれない子供が出てくるのもなんだか。
しかし、今夜で閉館する映画館で見ているので、味わいは格別でした。
また、登場する映画のうち、「無法松の一生」「二十四の瞳」は
この劇場のフィナーレシリーズでかけられていた映画でした。
そこまで考えてセレクトされていたのなら、館長お見事です。

9時終了。14年間続いた映画館が終わりました。
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いまの中国の映画

いよいよ今週で閉館してしまう市内の映画館。
先日「長江哀歌(エレジー)」を見てきました。
香港や台湾の映画は見ていますが、大陸の映画は初めてかも。
とはいえ昨年かなり好評だった映画です。
三峡ダムに沈む古い街を舞台にした映画。
始まると・・・
映画を流れるリズムがまったくちがう・・・
主人公たちの会話が少ない・・・
とにかく暑そうだ・・・男たちは上半身裸体かランニングシャツ一枚
(小金持ちの男たちはスーツやワイシャツ姿)
主役の女はいつもペットボトルに水を入れたのを飲んでいる
扇風機を回して服と肌の間に風を入れるシーンがエロいやら暑苦しそうやら
タバコがすごい。もうもう。ちょっと前の日本がこうだったんだけど。
おおよそ「3丁目の夕日」の世界なのだが
たいていの庶民がケータイを使っている。
話はゆったりと進んでいくが、妙にくらくらする感覚。
2箇所ほど、予想外のシーンが入ってびっくり。
なかなかじわじわと刺激的な映画でした。

この映画館、最後の演目は
「ニューシネマパラダイス」と「オリオン座からの招待」
土曜日には「オリオン座」の監督と主演の宮沢りえ、加瀬亮が来て
終演後あいさつをした(テレビの芸能ニュースでも紹介していた)
最後までがんばっているなあ
ほんとの最終日、見に行こうかと思っている。

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雪の日の映画

朝から雪になりました。
午後には雨になって、ほとんど積雪は溶けてしまいましたが、一時はかなり積もりました。
↓いつもは目立たない敷石が浮かび上がりました。Sr1101653 Sr1101654                                                                           

来月で閉館してしまう地元の映画館で
「キューポラのある街」(1962年)と「転々」(2007年)を見ました。
「キューポラ」は、時代と吉永小百合と子供たちが印象的。
特に、北朝鮮に帰る人たちの姿には、このあと待ち受けていることを思うとあまりにもツライ・・・製作された時には、もちろんそんなことは想像できなかったわけですが。出発したさんちゃんが途中で戻ってきてしまった時にはホッとしたくらいです。(結局、また出発してしまいますが)。
「転々」は、くすくす笑いながらも、切なくなりました。
オダギリが人妻(石井苗子)と寝るホテル・・・見覚えがあった(笑)早稲田のリーガロイヤルのジュニアスイートじゃないかな・・・エンディングロールでは確認できなかったけど。

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初記事

気がついたら2008年も半月が過ぎてしまいました。
えー、元気でやってます。
今週はとても寒く、新しい手袋を買って朝夕使っています。

映画「アース」を火曜日に見ました。よかったです。
人間が一人もでてこない90分余りの映像。
人間という生物がいなかったら、彼らはどんなに安穏なことか。
登場する動物、母と子が多いです。雄は生ませっぱなしなんやね。

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俺たちフィギュアスケーター

 先日、友人と映画「俺たちフィギュアスケーター」を見てきました。渋谷GAGAはいつも変わった形をしたビルだなと思っていた建物でした。
 たぶん今年最後の映画 ということで、お気楽に楽しめそうなのを3つ選び、友人が決めたのがこれ(惜しくも落選したのは「エンジェル」と「ゼロ時間」 でした)。
 すでにあちこちで話題になっていますが・・・こりゃ楽しいわ!男性コンビのフィギュアというだけで想像つきますが、場内の皆さん笑いっぱなし。こんな楽しい映画が東京ではここでしか上映していないなんて。入場者の記録を作ったのも当然でしょう。しかもパンフレットはないのです。配給会社は何をしとんじゃ。

 映画のあと、恵比寿ガーデンヒルズの写真美術館を初訪問。展示作品のひとつに私が映っているのであります(原型はとどめていませんが)。おもしろい作品がいろいろとありました。出てくるとすでに日は暮れて明かりが美しい。ここのウェスティンホテルで翌日オダギリジョーの結婚発表がおこなわれたのでした。
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映画の原作

今週の週末も東京の友人の家へ。
先週の3連休は、恵比寿ガーデンシネマのレイトショーに無理やり連れて行った。
彼の家からだと、タクシーで行けてしまうのが嬉しい。
「アヒルと鴨のコインロッカー」
ボクは2度目、友人は初めて。
帰りは地下鉄。
隣の座席で外人さんが東京のガイドブックを見ていた。
その夜は友人はあまり感想を言わなかった。
何日かして、メールで「よかった」と伝えてきた。なーんだ。
で、今週土曜に一緒に昼食をとったあと、
彼は原作本を買ってしまった。
それほど本を読む人ではなかったのでびっくり。

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