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私のこだわり人物伝

NHK教育のテキスト「私のこだわり人物伝 6・7月」を読了。

7月の放送 森達也氏の「愛しの悪役レスラーたち 昭和裏街道ブルース」のできがよかったので、テキストまで買ってしまった。風呂に入りながら軽く読み進んでいたのだが、思わずうなってしまった。NHKをほめるべきか、森氏に感服するべきなのか。
 とても重要なポイントなのに、テレビでしか語られなかったことと、テキストでしか語られていないことがあったのだ。いやあ、テキストも読んでよかった。

6月分は「横溝正史」 ミステリ好きであり、「犬神家の一族」(1976年公開の初代版)を劇場で見ているボクとしては、こちらもテレビで見ておけばよかった。デキがよい番組だったらいずれ再放送されるかもしれない。こちらの語り手は作家の真山仁さん。はて、誰だ?どこかで見たような名前・・・NHKドラマ「ハゲタカ」の作者でした。あのような世界を描く人が横溝正史のファンだったとはまた意外な。そして「獄門島」を大絶賛している。部分的にしか知らない作品だが、ほんとうにそんな大傑作だったのだろうか? 暑い季節だし、読んでみてもいいかもしれない。

乱歩は大半の作品(評論も)を読んでいるが、横溝は、代表作の「本陣」を読んでいない。当時、横溝ブームの真っ最中で、処女作「恐ろしき四月馬鹿」などの初期短編は文庫で読んだ。「蔵の中」「鬼火」は強い印象を残したし、「蝶々殺人事件」は二重の意味で「クラシック」なミステリーだったが、よくできていると感心した覚えがある。数十年ぶりに横溝作品を体験するかな。

「横溝」のテキストでは、疎開先の岡山でたいへんに恵まれた生活をしていたのがおもしろい。「疎開」といっても実に様々だったのだ。「玉音放送」を聴いて「さあ、これからだ!」と叫んだのもほほえましい。まさに歴史的大事件でも「ひとそれぞれ」なのだ。
ラストの角川春樹氏との対談もおもしろい。あのブームを作ったとき、氏は34歳だったのか・・・若い。なんちゅう若さだったのだ。「犬神家」を友人と見てから、もう32年になる。

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